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ー人工芝をしっかり固定するための接着剤選びと貼り付け方法ー

2025.10.10

はじめに

人工芝は美しい緑を簡単に取り入れることができ、庭やバルコニーの雰囲気を手軽に変えることができるアイテムです。人工芝を敷く際、特に重要なのが「接着剤」を用いた貼り付けです。正しい接着方法や適切な接着剤を選ぶことで、人工芝が長持ちし、風や雨による剥がれを防ぐことができます。この記事では、人工芝の貼り付けに適した接着剤の選び方や、貼り付けのコツについて詳しく解説します。

1. 人工芝貼り付けに適した接着剤の選び方

人工芝の貼り付けには、場所や目的に合った接着剤を選ぶことが大切です。接着剤の種類や特徴について確認しましょう。

1-1. 屋外用と屋内用の違い

接着剤には屋外用と屋内用があります。屋外用の接着剤は、雨や紫外線に強く耐久性が高いため、庭やバルコニーなど外で使用する人工芝には必須です。屋内用の接着剤は、室内専用に設計されているため、外では耐久性に欠けるため使用しない方がよいでしょう。

1-2. 耐水性と耐候性

人工芝を貼り付ける際に最も重要なのが耐水性と耐候性です。屋外に設置する場合、雨風や湿気にさらされるため、耐水性の高い接着剤を選ぶことが必要です。また、直射日光による劣化を防ぐため、UVカット機能がある接着剤も選択肢に入れておくと良いでしょう。

1-3. 環境に優しい接着剤の選択

小さな子供やペットがいる家庭では、環境に配慮した接着剤を選ぶことも重要です。揮発性有機化合物(VOC)が少ない接着剤や、無臭タイプの製品を選ぶことで、施工時や使用中の安心感が増します。

2. 人工芝を接着する際の準備作業

人工芝をきれいに敷き、長持ちさせるためには、貼り付け前の準備が欠かせません。ここでは、準備の手順について説明します。

2-1. 敷設面の清掃

まず、人工芝を貼り付ける面をきれいに掃除しましょう。砂利や土、雑草などがあると接着剤がうまく機能せず、人工芝が剥がれやすくなってしまいます。デッキブラシやほうきで丁寧に清掃し、乾燥させることが重要です。

2-2. 下地の整備

人工芝を貼り付ける場所が平らでないと、接着がうまくいきません。下地が柔らかい場合は、転圧機などを使用して平らに固めます。また、雑草の発生を防ぐために、防草シートを敷いておくと手入れの手間が減ります。

2-3. 人工芝の仮置き

接着を始める前に、人工芝を仮置きして位置を確認します。全体のバランスや継ぎ目を確認し、調整しておきましょう。必要に応じて人工芝をカッターでカットし、サイズを合わせます。

3. 人工芝の接着手順と注意点

接着剤を使用した人工芝の貼り付けには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、接着手順について解説します。

3-1. 接着剤の塗布方法

人工芝の端から10〜20cm内側に接着剤を塗布します。全体に均一に塗ることで、ムラなく接着が可能です。接着剤はチューブタイプやスプレータイプなどがありますが、広範囲の場合はローラーを使うと効率よく塗布できます。

3-2. 接着剤の乾燥時間

接着剤には乾燥時間があるため、塗布後すぐに人工芝を押し付けるのではなく、指示された時間待つことが大切です。通常、10分から20分程度で表面が乾燥し始めるため、そのタイミングで人工芝を押し付けるとしっかりと貼り付きます。

3-3. 重しを使って固定

人工芝を接着剤で固定した後は、重りを使ってしばらく押さえつけておくと、よりしっかりと接着が完了します。レンガやブロックなどの重いものを使用し、端や角などの剥がれやすい部分を重点的に抑えましょう。

3-4. 継ぎ目の処理

複数の人工芝を接着する際は、継ぎ目が目立たないように調整します。継ぎ目部分に接着剤を塗り、隙間ができないようにしっかりと押し付けましょう。継ぎ目が目立つ場合は、専用のテープや継ぎ目処理剤を使うと自然な仕上がりになります。

4. 人工芝接着剤の種類とおすすめ商品

人工芝を貼り付ける際には、適切な接着剤を選ぶことが重要です。ここでは、人工芝に適した接着剤の種類とおすすめ商品を紹介します。

4-1. ウレタン系接着剤

ウレタン系接着剤は耐水性と耐候性に優れており、屋外での使用に最適です。柔軟性があり、地面の凹凸にも対応しやすいのが特徴です。防水効果もあるため、雨が多い場所にも適しています。

おすすめ商品:ウレタンフローアー接着剤(例)

4-2. エポキシ系接着剤

エポキシ系接着剤は強力な接着力を持ち、人工芝をしっかりと固定します。耐久性も高いため、広範囲での施工や、接着力が特に必要な場所に最適です。ただし、硬化後は硬くなるため、設置場所を事前に調整することが重要です。

おすすめ商品:エポキシパワーグリップ(例)

4-3. テープタイプの接着剤

テープタイプの接着剤は、簡単に貼り付けができるため、DIY初心者におすすめです。必要な長さにカットして、剥離紙を剥がすだけで貼り付けができるため、手軽に人工芝を固定できます。特に小さなバルコニーや、頻繁に人工芝を交換する場所に向いています。

おすすめ商品:人工芝用テープ(例)

5. 接着剤を使った人工芝貼り付けのメリットとデメリット

人工芝の接着剤による貼り付けには、メリットとデメリットが存在します。ここでは、接着剤を使用することの利点と注意点についてまとめます。

5-1. メリット

  • しっかりと固定される:接着剤を使うことで人工芝がズレにくくなり、特に風が強い地域での使用に向いています。
  • 見た目がきれいに仕上がる:継ぎ目が目立たず、きれいに仕上がります。特に継ぎ目処理剤を使うと、天然芝に近い見た目が得られます。
  • 耐久性が高い:接着剤で固定すると、剥がれにくくなるため、長期間使用しても見た目を保つことができます。

5-2. デメリット

  • 貼り直しが難しい:接着剤を使用すると、貼り直しが困難になるため、位置調整は慎重に行う必要があります。
  • 初期費用がかかる:接着剤や接着工具が必要なため、施工費用が少し高くなる場合があります。
  • 手間がかかる:準備から施工まで手間がかかるため、時間に余裕があるときに施工することが望ましいです。

まとめ

人工芝をしっかりと固定するためには、接着剤の選び方と施工方法が重要です。場所や目的に応じた接着剤を選び、正しい手順で貼り付けることで、人工芝が長持ちし、美しい緑を保つことができます。この記事で紹介した方法や製品を参考に、ぜひ自分に合った接着方法で人工芝を楽しんでください。

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